あなたは自分の使命とか天命というものを考
えたことがありますか。
自分の使命や天命のために今あるものを全部
捨てる勇気がありますでしょうか。
人生40年50年60年たつと知らぬ間に捨てられ
ないものが多くなってきます。
20代くらいだと捨てるものも何もないのであ
る意味勇気をもってどんどん前に進んでいけ
るのですが、歳を取るにしたがってそれがな
かなかできなくなってきます。
でも歳をとっても何かを始めようとするとき
にはやはり勇気がいります。
そもそも勇気とは何でしょうか。
勇気とはどこから出てくるのでしょうか。
勇気の出発点
自分を振り返ったとき、心の奥底から湧き出
してくる思いというもがありませんか。
もしそれがあるとすれば「それが使命であり
天命である」と私は教えられました。
自分はいったい何のために生まれ、何をなし、
どう死んでいくのかそれを問わなくてはいけ
ません。
自分自身を見つめ、自分の才能や性格、そし
て過去何十年かの生き方、自分の行いを振り
返ることで、自分のうちにある使命・天命は
何かをつかんでほしいのです。
それを確信したならば、次はそれを果たさな
ければいけません。
これが勇気の出発点です。
何かを始めようとするとき必ず突き当たるの
は、苦労や困難や失敗です。
普通、人は挫折や失敗のない人生を望みます。
私も今まではそうでした。
初めから順調で何の苦労もなく順風満帆な人
生を夢見ていました。
しかし、苦労や困難あるいは失敗そして挫折
これでもかと自分に降りかかってきます。
そんな時に読んだ書籍に「全く何の挫折も失
敗もない人生など、望んではいけない」とい
うようなことが書いてありました。
そして、「若者なら挑戦せよ。それが大事
た」とも書かれていました。
挑戦は、私たちに与えられた一つの武器なの
かもしれません。
挑戦は進化の源泉であり、夢実現の大きな力
となります。
恐怖を克服する方法
勇気を実践するうえで一番の難関は「失敗を
恐れる心」「恐怖」です。
これと闘わなくてはいけません。
では恐怖の実態はんでしょうか。
よく考えてみると、ほとんどが未知のこと、
つまり自分がまだ体験していないことに対す
る恐怖です。
先日あるテレビ番組でアイドルがパンジージ
ャンプに挑戦しようと試みたのですが、結局
飛ぶことができませんでした。
まさに恐怖ゆえに飛ぶことができなかったの
です。
もっと日常的なことを例に挙げるならば、自
動車の運転です。
免許を取っていないときはよくこんな細い道
をうまく走れるものだと感心していました。
いざ免許を取ってその細い道を走ると結構恐
怖があり、それが山の崖の上の道だと余計に
怖くなります。
しかし、何度もその道を通るようになると何
の恐怖も感じなくなります。
そこに恐怖を克服するヒントがあります。
結論から言うと「自分が最も恐れていること
に挑戦する」ことです。
あなたが一番恐れていることに挑戦し、それ
と闘ったときに、恐怖は消えます。
その戦いに勝利しようが、失敗しようが、恐
怖させているものの実態は消えさり経験が残
ります。
どんな経験かというと、「恐怖に打ち勝っ
た」という経験です。
もし失敗したのであるならば、成功しなかっ
たという悔しさが経験として残ります。
その悔しさも、決してマイナスではありませ
ん。
それは、これから何十年かにわたって戦い続
ける原動力になるに違いないのです。
そして、それが今思えば良い経験だった、勉
強になったと感じられる時が必ず来ます。
プロの道
あなたは、プロフェッショナルな仕事をして
いるでしょうか。
いかえれば、「仕事において日々真剣勝負を
していますか」ということです。
真剣勝負とは、剣道の試合とは違い本物の刀
で切りあうことです。
刃が当たれば肉体が切れて血が出て死ぬこと
もあります。
真剣勝負を重ねていくことで、どの道におい
ても、必ずプロフェッショナルになることが
できます。
真剣勝負の世界を生きることができたものの
みがプロフェッショナルとして大成すること
ができます。
あなたが、たとえ会社で下っ端だったとして
も、プロなら、どんな困難なことも潔く戦っ
てください。
そしてそれに打ち勝ってください。
また、プロの道は、数多くの重い責任を背負
う道でもあります。
あなたが背負える責任の範囲まで、あなたは
成長することができます。
毎日毎日、毎年毎年、より重い責任に耐えら
れるよう頑張って努力できるあなたであって
下さい。
あなたの背負える責任が、あなたの人物の大
きさを表します。
プロの条件は、「常に真剣勝負をする」とい
うことと、「より重い責任を背負う」と自ら
決意する事です。
「どうすればできるか」を考える人となる
人生において、「不可能だ」と思うような局
面は数多くあります。
しかし、そのようなときに「できない理由
を」並べて説得するようであってはいけませ
ん。
一見、不可能に見えることでも、問題を解決
し乗り越えることができる方法がないかをじ
っくり考えることが大事です。
どうにかしてこの困難を解決する方法がない
か、新しいアイデアがないかを考えてくださ
い。
会社での新規事業立ち上げにおいて取り掛か
ろうとすると、大体において反対の声が上が
ります。
よくあるのは前例がないからという理由です。
しかし、よく考えてみるとそこにはむしろ成
功する可能性が埋まっていることがあります。
つまり、前例がないとかみんなが成功しない
と思っているということは、挑戦する人が少
ないということです。
そこには、少なからずチャンスがあるという
ことです。
ジェームス・スキナーがある書籍で、軍関係
にコンテンツを導入しようとしたときあまり
にも規制が多いのでみんなが反対しました。
「どの会社も敬遠しています」
その答えに対して、スキナーは「規制が多く
て参入できないということはそれをクリアー
さえすれば参入できる」
「競争相手も少ない可能性があるからチャレ
ンジするべきだ」と反論したという話が載っ
ていました。
結果的に独占契約を結ぶことができたという
ことです。
大切なこと
未来を拓いていくために私たちが今大切にす
べきは、勇気と決断と行動から来る繁栄です。
あなたの体力や知力が今の100倍になること
はないかもしれませんが、勇気は100倍にな
ることはあります。
これから、100倍の勇気をもって、苦難や困
難に立ち向かっていってください。
熱意と理想に燃えて進んでいる人に対して、
冷笑を浴びせるような卑怯な人間にならない
でください。
最後までお読みくださってありがとうござい
ました。